秋元司衆院議員 無罪主張
政治活動を再開

IR=統合型リゾート施設の事業をめぐる収賄の罪と証人買収の罪に問われ、昨夜保釈された秋元司衆議院議員が、8日記者会見し、改めて無罪を主張したうえで、国会への出席をはじめ、政治活動を再開する考えを示しました。

IRを担当する内閣府の副大臣だった衆議院議員の秋元司被告は、中国企業などから賄賂を受け取ったとして収賄の罪と、贈賄側にうその証言を依頼し現金を渡そうとしたとして証人買収の罪に問われていて、9か月余りの勾留を経て、昨夜保釈されました。

秋元議員は、8日午前、国会内で記者会見を開き「この間、職責を十分に果たせないでいることは本当に申し訳ない思いだが、今回、起訴されたすべてのことについて無罪だということは、はっきり申し上げたい」と述べ、改めて無罪を主張しました。

そのうえで、8日朝、国会に登院したことを明らかにし「きょうから活動を再開し、これまで活動できなかったことをしっかり取り戻していきたい。本会議なども含めて普通に出席していきたい」と述べました。

また、次の衆議院選挙への対応を問われたのに対し「立候補についてしっかり準備していきたい。もともと自民党の議員だったので、当然、自民党とも相談したい。衆議院の解散より前に恐らく判決が出ると思っているので、けじめをつけたい」と述べました。

秋元議員「事件関係者と一切接触しない」

また「支援者に証人買収の罪を負わせたことは申し訳なかった。しかし、私が全く経験していないことを贈賄側に言われて疑われ、裁判に臨まなければならないことには憤りを感じる」と述べました。

一方で、保釈条件の1つに事件関係者との接触禁止が盛り込まれていることを明らかにし「直接、間接を問わず、事件関係者と一切接触をしないことを心がける」と述べました。

秋元議員の裁判は、証人尋問がほとんど終わり、今月1日から被告人質問が始まっています。

自民 二階幹事長「本人から何も直接聞いていない」

秋元議員は、おととし自民党を離党したあとも、二階派に所属しています。

自民党の二階幹事長は、記者会見で「まだ本人から何も直接、聞いていない。係争中の問題なので、内容をよく知らない者がいろいろとコメントすることは控えておきたい」と述べました。

また秋元議員が、次の衆議院選挙への立候補に意欲を示したことについて「まだ直接会っていないので、どういう意向であるか、会って聞いてからにしたい。地元の意見などを十分よく聞いたうえで対応したい」と述べました。