秋元司衆院議員 保釈
保釈金8000万円

IR=統合型リゾート施設の事業をめぐる収賄の罪と証人買収の罪に問われ、無罪を主張している秋元司衆議院議員は7日、裁判所に保釈を認められ、9か月余り勾留されていた東京拘置所を出ました。

衆議院議員の秋元司被告(49)は、7日夜9時前、緑のネクタイに黒っぽいスーツ姿で東京拘置所を出て、弁護士とともに迎えの車に乗り込み、拘置所をあとにしました。

IRを担当する内閣府の副大臣だった秋元議員は、▼中国企業などから賄賂を受け取ったとして収賄の罪と、▼贈賄側にうその証言を依頼し現金を渡そうとしたとして証人買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

弁護士が保釈を求めていたのに対し、東京地方裁判所は、7日、保釈を認める決定をし、これを不服とする検察の抗告も東京高等裁判所が退けました。

秋元議員は保釈金8000万円を納め、今夜、9か月余り勾留されていた東京拘置所から保釈されました。

秋元議員はおととし12月に収賄の疑いで逮捕され、起訴されたあとの去年2月に保釈金3000万円を納めて、いったん保釈されました。

しかし、去年8月に証人買収の疑いで再び逮捕されて保釈を取り消され、その後、9か月余り勾留が続いていました。

裁判所は、これまでに証人尋問の大半が終わり、証拠隠滅のおそれが低下したと判断し、保釈を認めたとみられます。

秋元議員は今月1日から始まった被告人質問で、贈賄側と面会した記憶はなく現金は受け取っていないなどと無罪を主張していて、今月10日からは検察側の質問が予定されています。