学的なデータで
安全性証明を」佐竹知事

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をめぐり、秋田県の佐竹知事は、配備候補地となっている秋田市内の陸上自衛隊の演習場を初めて視察し、今後政府に対し、科学的なデータに基づいて安全かどうか証明するよう求めていく考えを示しました。

北朝鮮の弾道ミサイル対策として政府は、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を、秋田市にある陸上自衛隊の新屋演習場に配備する方針です。

こうした中、秋田県の佐竹知事は29日午後、県の幹部や県議会議員とともに演習場を初めて視察しました。

視察は非公開でおよそ1時間かけて行われ、県によりますと、佐竹知事らは演習場内を車で見て回ったあと、演習場から周囲の住宅地までの距離などについて説明を受けたということです。

また、県議会議員が「イージス・アショア」を配備する具体的な場所などをたずねたのに対し、防衛省の担当者は「現地調査の後に検討する」と述べたということです。

視察の後、佐竹知事は「演習場の中に、緩衝地帯を設けるのはかなり難しいのではないか。防衛省は、現地調査に基づく科学的なデータを示して安全性を証明する必要がある」と述べ、今後政府に対し、科学的なデータに基づいて安全かどうか証明するよう求めていく考えを示しました。