福島第一原発の地震計故障
東電社長が立地自治体に陳謝

福島第一原子力発電所では、地震計が故障していて、ことし2月に最大震度6強を観測した地震の際にデータを取れませんでした。この問題について東京電力の小早川智明社長が、福島県内の原発が立地する自治体などを訪ねて陳謝しました。

福島第一原発の3号機では地震計が故障していたため、ことし2月に福島県内で最大震度6強を観測した地震の際にデータを取れませんでした。

また、東京電力がその事実を公表したのは、地震から1週間以上たったあとでした。

この問題を受けて東京電力の小早川社長が5日、福島第一原発と福島第二原発が立地する町など福島県内の合わせて6つの自治体を訪ねました。

このうちいわき市にある双葉町の事務所では伊澤史朗町長と面会し「地域の皆様に大変なご不安を与えてしまい、心よりおわび申し上げます」と陳謝しました。

また、新潟県にある柏崎刈羽原発でも侵入対策の不備があったことにも触れ「廃炉・復興を進めていく中、こういった問題が起きたことはじくじたる思いで、生まれ変わる気持ちで今後取り組んでいきたい」と述べました。

これに対して伊澤町長は「一部の人のヒューマンエラーで一連の問題が発生していると思う。トラブルが起きるたびに避難をしている住民は『またなのか』という不信感を募らせている」と述べ、再発防止の徹底を強く求めました。