大臣経験者のNTT会食
「規範抵触か自ら判断」

総務省の接待問題に関連して、自民党の総務大臣経験者らがNTTの社長らと会食していたことについて武田総務大臣は参議院本会議で、大臣規範に抵触するかどうかはそれぞれがみずから判断すべきだという認識を示しました。

総務省の接待問題に関連して「週刊文春」は、自民党の総務大臣経験者らが在任当時NTTの社長らと会食していたなどと報じ、大臣経験者らはいずれも会食したことを認めています。

11日の参議院本会議で、立憲民主党の吉田忠智氏は「過去の政務三役を調査対象に含めるのか、また、政務三役が利害関係者の接待を受けた場合 法的、倫理的な問題が生じると考えるか」とただしました。

これに対し、武田総務大臣は、「報道は承知しているが事実関係は把握していない。政務三役は特別職の国家公務員であり倫理法令の対象ではないため、仮に在任中の話であったとしても倫理法令による調査を行う対象にはならない」と述べました。

そのうえで政務三役が関係業者から接待を受けることなどを禁じた「大臣規範」との関係について「大臣規範の趣旨に抵触するかどうかは個々の事情なども踏まえ総合的に勘案し、みずから適切に判断して対応すべきものと考える」と述べました。

会食報道の上川法相「懇談は必要な政治活動」

上川法務大臣は「週刊文春」で総務副大臣の退任後にNTT側と会食していたと報じられたことについて「さまざまな方々と懇談の機会を持つことは必要な政治活動と捉えており、あらゆる機会を大切にしているが、個々の具体的な内容については差し控えさせていただきたい」と述べました。

そのうえで「大臣規範にのっとって国民の皆様に疑念を抱かれない行動をしていくことはいかなる大臣に就任したときも同じであり、副大臣や政務官も政務三役ということで同じと考えている」と述べました。