自民 白須賀議員が離党
“夜遅くまでラウンジに”

自民党の白須賀貴樹 衆議院議員は新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が続く中、先週、夜遅くまで東京都内のラウンジを訪れていたと報じられたことを受けて、離党するとともに次の衆議院選挙に立候補しない考えを明らかにしました。

「文春オンライン」は17日、自民党の白須賀貴樹 衆議院議員が今月10日、東京 麻布の会員制ラウンジを午後10時ごろまで訪れていたなどと報じました。

これを受けて白須賀氏は17日午後、自民党本部で二階幹事長と会談し離党届を提出し受理されました。

白須賀氏は記者団に対し事実関係を認めたうえで「苦しんでいる知人の店を助ける思いで訪れてしまった。コロナ禍で多くの国民が自粛する中、それを踏みにじる軽率な行動であり心からおわび申し上げる」と述べました。

そのうえで、議員辞職はしないものの次の衆議院選挙には立候補しない考えを明らかにしました。

白須賀氏は衆議院千葉13区選出の当選3回で、これまでに文部科学政務官などを務めています。

緊急事態宣言中の夜間の飲食店への出入りをめぐっては今月、松本 元国家公安委員長ら自民党に所属していた議員3人が離党したほか、公明党の遠山 前幹事長代理が議員辞職しています。

加藤官房長官「国会議員など 行動に留意を」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「事実とすれば、大変遺憾なことだ。政府は、午後8時以降の飲食店での飲食を控えるようお願いしており、営業時間短縮の実効性を高めるための法改正も行っていただいたところだ。こうした現下の状況を踏まえ、国民の皆さんの理解を得られるよう、国会議員などの立場にある方はしっかり行動に留意してもらいたい」と述べました。

自民 二階幹事長「大変遺憾だ」

自民党の二階幹事長は「政治家の出処進退はみずからが決めることだが、報道の内容が事実であれば大変遺憾だと言わざるをえない。党として各議員に行動を厳しく律するよう要請しているが、国民の批判を真摯(しんし)に受け止め、より一層、規律の徹底を図っていきたい」とするコメントを出しました。

自民 下村政調会長「離党は当然だ」

自民党の下村政務調査会長は、記者会見で「残念では済まず、言語道断だ。国会議員は国民に自粛をお願いしている立場であり、いままで以上に緊張感を持って襟を正し、信頼回復に努力していかなければならない。離党は当然だ」と述べました。

公明 竹内政調会長「政権に与える影響大きい」

公明党の竹内政務調査会長は記者会見で「与党の一員でもあったので遺憾であり政権に与える影響は大きい。本人が離党などの責任をとるのは当然だ。世間からも厳しい指摘がある中で、こうした行動をする感覚が信じられない。反省してもらいたい」と述べました。

立民 安住国対委員長「菅首相 自民党総裁としておわびを」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「驚くような話だ。松本 元国家公安委員長ら3人の問題で、これだけ社会的批判を受けているにもかかわらず、また同じ事をやったということは、より罪深い。次の衆議院選挙に出ないということではなく、責任を取ったほうがいい。また、菅総理大臣は、自民党総裁として国民におわびしないといけない」と述べました。

立民 蓮舫代表代行「残念だとしか言いようがない」

立憲民主党の蓮舫代表代行は、記者会見で「非常に残念だし、遺憾だ。本人が出処進退について話をし、謝罪したので、それ以上でも以下でもないが、政党を超えて国民に緊急事態宣言で対応をお願いしている立ち位置の政治家として、非常に残念だとしか言いようがない」と述べました。