「政治はップダウンか
ボトムアップか」岸田氏

「ポスト安倍」の1人と目されている、自民党の岸田政務調査会長は11日、大阪市で開かれた党の会合で、政治手法は「トップダウン」であるべきか、それとも「ボトムアップ」か、次のような見解を示しました。

「総理大臣官邸に力を集めて、人事も官邸に集めて、日本も『トップダウン』で素早い判断を出来るようにしようではないかという努力を行ってきた。しかし最近、官僚が萎縮してしまっているのではないかといった指摘がある。また自民党と政府との関係を見ても、どうも党内の議論が十二分にくみ上げられていないのではないか、党の議論はこれで良いのかと、私が政調会長になってから、ずいぶんと党員から突き上げられた。『トップダウン』で物事を決めるのが良いのか、『ボトムアップ』で物事を決めるのが良いのか、政治のあり方として、いま様々なところで問題になってきている」

「結論から言うと、これはバランスだと思う。さらに言うと『トップダウン』がふさわしい時には『トップダウン』で物事を決定する、『ボトムアップ』を使うべき時は『ボトムアップ』の手法を使える。この賢明な使い分けが出来る政治こそ、やっぱり国民にとって安心できる安定した政治なのでは無いか」