吉川元農相の在宅起訴
「大変に残念だ」首相

吉川元農林水産大臣が、収賄の罪で在宅起訴されたことについて、菅総理大臣は15日夜、総理大臣官邸で記者団に対し「大変に残念だ」としたうえで、自民党が吉川氏の議員辞職に伴う衆議院の補欠選挙への候補者擁立を見送ることについて「襟を正して、有権者の信頼回復に努めることを優先すべきだと考えた」と述べました。

この中で菅総理大臣は、吉川元農林水産大臣が収賄の罪で在宅起訴されたことについて「大変に残念だ」と述べました。

そのうえで、自民党が吉川氏の議員辞職に伴って4月に予定されている衆議院北海道2区の補欠選挙への候補者擁立を見送ることについて「今回の事態を重く受け止めて深く反省し、襟を正して、有権者の信頼回復に努めることを優先すべきだと考えた」と述べました。

一方、記者団が政治とカネの問題が相次ぐ中、政治資金規正法を改正する考えはないかと質問したのに対し、菅総理大臣は「政治活動の自由と密接に関係しているものであり、まずは各党会派で議論するべきと思っている」と述べました。

また、吉川氏が「法廷で説明する」などとしたコメントを発表したことについて、説明責任を果たしたと思うかなどと問われたのに対し「公判を控えているので、私から発言は控えるべきだと思う」と述べました。