ビリアンコントロール
反する問題なし」小野寺大臣

自衛隊のイラク派遣の日報問題をめぐって、小野寺防衛大臣は、国会で大臣の指示に適切に対応しなかった重大な問題だとする一方で、意図的な隠蔽はなく、シビリアンコントロール=文民統制には反していないという認識を示しました。

自衛隊のイラク派遣の日報問題をめぐり、防衛省は、23日、去年3月に日報が見つかったにもかかわらず、防衛大臣らに報告されていなかったのは、現場の職員が、報告が必要とは認識していなかったことが原因だなどとする調査結果を公表しました。

これについて、野党側は、24日の参議院外交防衛委員会で、「大臣の指示や国会からの資料要求に対応せず、シビリアンコントロール=文民統制に関わる問題だ」と追及しました。これに対し、小野寺防衛大臣は「トップである大臣の指示に対し、組織として適切に応えられなかったのは紛れもない事実で、シビリアンコントロールにも関わりかねない重大な問題だ」と述べ、再発防止に全力を尽くす考えを示しました。

一方で、小野寺大臣は「調査結果では、不適切な対応が意図的に行われたと認定することは困難だ。また、事案が起きたのちも、防衛省・自衛隊の実力組織としての機能発揮は整斉と行われており、シビリアンコントロールに反するような問題はなかった」と述べました。