学術会議元会長 自民指摘に
役割果たしていると強調

日本学術会議に対し、自民党から「機能しているか疑問がある」という指摘が出ていることについて、会議の元会長は、年間100本を超える提言などを出し、役割を果たしていると強調しました。

日本学術会議をめぐり、自民党は14日、会議の在り方を検討する作業チームの初会合を開き、座長の塩谷元文部科学大臣は「残念ながら機能しているか疑問がある」と指摘しました。

これについて、学術会議の元会長で東京大学の大西隆名誉教授は15日、野党側の会合に出席し、会議は年間100本を超える提言や報告を政府などに出しており、役割を果たしていると強調しました。

また、大西元会長は、会議が軍事的な安全保障の技術研究に慎重な対応を求める声明を出していることに、自民党内から「学問の自由の制約だ」という声があがっていることについて、「大学などに研究の適切性などの審査を求めている」と述べて、すべての研究を妨げるものではないという認識を示しました。