杉田議員発言 性暴力の
被害者など200人がデモ

性犯罪などをめぐって自民党の杉田水脈衆議院議員が「女性はいくらでもうそをつける」と発言した問題を受け、性暴力の被害者らが発言の撤回と議員辞職を求める緊急のデモを行いました。

自民党の杉田水脈衆議院議員は、先月開かれた党の会合で性犯罪などをめぐって「女性はいくらでもうそをつける」と発言し、下村政務調査会長から口頭で注意を受け自身のブログで謝罪しました。

これに対し、性暴力の根絶を訴える「フラワーデモ」という活動を主催する団体などが、発言の撤回と議員辞職を求めて東京駅前で緊急のデモを行いました。

呼びかけに賛同したおよそ200人が集まり、性暴力の被害に遭った女性たちや支援者などが花とマイクを手に、「被害者がうそをつくメリットは全くない。私たちはうそをついていない」とか、「発言は弱い立場の人を黙らせ、加害者を喜ばせるものだ」などと涙ながらに訴えました。

杉田議員の発言を受け、この団体がインターネット上で署名を呼びかけたところ、これまでにおよそ13万人分が集まっていて、現在、自民党に署名の受け取りを求めているということです。

デモを呼びかけた1人、作家の北原みのりさんは「信じてもらえないのではと黙ってきた被害者は本当に多く、最近ようやく声をあげられるようになってきた中での今回の発言は、多くの人を傷つけ空気を後退させるおそれがある。絶対に許してはいけないし、こういう政治家が出てしまう社会を変えていきたい」と話していました。