杉田水脈議員発言で野党
自民党に処分求める

性犯罪などをめぐって、自民党の杉田水脈衆議院議員が「女性は、いくらでもうそをつける」と発言したとされる問題について、立憲民主党など野党側は、自民党に対し、杉田氏の処分を求めていくことで一致しました。

自民党の杉田水脈衆議院議員は、先週開かれた党の会合で、性犯罪などをめぐって「女性は、いくらでもうそをつける」と発言したとされていますが、杉田氏本人は否定しています。

この問題について、立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の国会対策委員長は、国会内で行われた会談で、「杉田氏の発言は、会合の出席者も事実だと認めており、このまま見過ごせない」として、自民党に対し、杉田氏の処分を求めていくことで一致しました。

立憲民主党の安住国会対策委員長は、会談のあと記者団に対し、「何の処分もしないのなら、自民党の議員はみんな杉田氏と同じ考えなのかということになる。自民党全体の問題だ」と述べました。

このあと安住氏は、自民党の森山国会対策委員長と会談し、杉田氏の処分を求めたのに対し、森山氏は、持ち帰って検討する考えを伝えました。

加藤官房長官「政治家であれば自分の発言に説明が当然」

加藤官房長官は午前の記者会見で、「個々の議員の発言について、政府として1つ1つコメントするのは、これまでも差し控えてきた。いずれにしても、政治家であれば、しっかりと自分の発言や行動について説明することが当然だ。また、自民党の対応については、党で判断されると思う」と述べました。

そのうえで「性犯罪や性暴力は、被害者の尊厳を著しく傷つける重大な人権侵害であり、決して許されない。今後とも政府をあげて、被害者支援も含めて性犯罪や性暴力の対策をしっかり進めていきたい」と述べました。

自民 森山国対委員長「発言があったとすれば極めて遺憾」

自民党の森山国会対策委員長は、国会内で記者団に対し、「どういう趣旨の発言だったかわからないが、報道のような発言があったとすれば極めて遺憾だ。私は女性がうそを言うとは思っていないが、立憲民主党の安住国会対策委員長からも『自民党としてけじめをつけてほしい』という話があり、承ったので、しかるべきところと相談したい」と述べました。

社民 福島党首「すさまじい偏見 国会議員辞職すべき」

社民党の福島党首は、記者会見で「女性がうそをつけるというのはすさまじい偏見で、性暴力を告発しようとする女性に声をあげさせないための発言だ。本人はきちんと説明し、国会議員を辞職すべきだ。また、自民党の責任も大きく、党として対処すべきだ」と述べました。