相 モーリシャス事故で
過去にない支援の考え伝える

インド洋の島国モーリシャスで、日本の貨物船から大量の重油が流失した事故をめぐり、茂木外務大臣はジャグナット首相と電話で会談し、自然環境の再生や経済の回復に向け、財政面も含めてこれまでにない規模の支援を行っていく考えを伝えました。

茂木外務大臣とモーリシャスのジャグナット首相との電話会談は、日本時間の7日午後3時半ごろからおよそ20分間行われました。

この中で茂木大臣は、モーリシャスで日本の貨物船から大量の重油が流失した事故について「重く受け止めている」と述べたうえで、航行の安全のための取り組みや、汚染された生態系の再生に協力するとともに、経済の回復に向けて、漁業関連の資機材の提供などを行う考えを伝えました。

そのうえで「財政面も含めて、これまでにない規模の協力を行いたい」と述べたのに対し、ジャグナット首相は「心から感謝する。事故は日本の責任だとは考えておらず、国際緊急援助隊の派遣など、さまざまな協力をありがたく思う」と述べました。

このあと、茂木大臣は記者団に対し「日本の支援策がほぼまとまったので、概要をお伝えし、環境や経済の回復、発展のために緊密に連携していくことで一致した。零細の漁業者に対する資機材の提供などは早急に進めたい」と述べました。