機児童ゼロ”政府目標
来年度以降に先送りする考え

今年度末までに待機児童ゼロを達成するとした政府の目標について、加藤厚生労働大臣は、保育の受け皿の確保が困難となっており、達成は厳しいとして、来年度以降に先送りする考えを示しました。

待機児童の解消に向け、政府は、遅くとも今年度・2020年度末までには、待機児童をゼロにするとした目標を掲げ、保育の受け皿の拡大に取り組んでいます。

加藤厚生労働大臣は、記者会見で、目標達成の見通しについて、「新型コロナウイルスが、取り組み自体を難しくしているのが実態だ。そういったことを考えると、なかなか厳しい状況にある」と述べました。

そのうえで、「待機児童ゼロを目指すことは、達成するまでしっかり掲げて進んでいかなければならない。令和3年度以降に、加速度的に解消を図っていくため、どうするかを年末に向けてしっかり議論して、方向性を出していきたい」と述べ、来年度以降に先送りする考えを示しました。