迎会で集団感染 当時の
警察署長を厳重注意へ 神戸

新型コロナウイルスの感染が拡大していた、ことし3月に自身の異動の歓迎会が開かれた結果、集団感染が起きた、神戸市の警察署の当時の署長について、兵庫県警察本部が地域の住民に不安を与えたなどとして、本部長名で厳重注意とする方針を固めたことが分かりました。

神戸市の神戸西警察署では、全国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、兵庫県が不要不急の外出や会合の自粛を呼びかけていた、ことし3月末、異動してきた署長らの歓迎会が開かれました。

その後、参加者など12人の感染が相次いで確認され、この集団感染によって一時、神戸西警察署の警察官らおよそ140人が自宅待機となりました。

兵庫県警察本部は、当時の署長について治療に専念させるためとして、一時的に署長の職から外していましたが、本部長名で厳重注意としたうえで、神戸西警察署に復帰させず、近く警察本部の別の部署に異動させる方針を固めたことが警察関係者への取材で分かりました。

理由については、感染が拡大する中、飲酒を伴う会合を開き、結果的に多くの警察官が自宅待機になって地域の住民に不安を与えたなどとしています。