雇や仕事減の相談増加
16日には一斉相談も 千葉

千葉労連(千葉県労働組合連合会)が8日、会見し、新型コロナウイルスの影響で解雇された人などからの相談が相次いでいることを明らかにしたうえで「受けられる支援などを紹介できるので気軽に相談してほしい」と呼びかけました。

千葉労連によりますと、2月下旬以降、新型コロナウイルスの影響で解雇されたり、仕事を減らされたりした人からの電話相談が100件近く寄せられているということです。

特に緊急事態宣言が出された4月上旬以降は相談が増えていて「コロナで店が営業できず『辞めてくれ』と言われた」といった雇用についての相談のほか、「職場でコロナ対策が行われておらず怖い」とか「一度微熱を出したら、検査で陰性確認できるまで出勤しないように言われた」といった相談も寄せられているということです。

千葉労連では平日午前10時から午後5時まで相談を受け付けているほか、今月16日には全国一斉で相談を受け付けるということで、担当者は「受けられる支援などを紹介できるので気軽に相談をしてほしい」と呼びかけています。

働く人からは こんな相談が…

千葉労連には、労働者から雇用への不安や仕事の減少による生活の困窮などについて多くの相談が寄せられています。

▽雇用をめぐる相談
雇用をめぐっては、接骨院で勤務する男性から「コロナで開業できず『辞めてくれ』と言われる。賃金がないと家賃も払えず生活できない」といった相談が寄せられているほか、パートの30代女性からは「休業になり5月末で解雇すると通知が届いたが納得できない」といった相談が寄せられるなど、休業を理由とした解雇の相談が相次いでいるということです。

別の20代正社員男性からは「コロナの影響で時短営業となり、説明なく時給制に変更された」といった相談も寄せられているということです。

▽休業手当をめぐる相談
居酒屋でパートをしている30代女性からは「職場が休業手当を払ってくれず、有給休暇も使って欲しくないと言われている。このままでは生活できない」といった相談が寄せられているということです。

▽病欠時の扱いや感染防止めぐる相談
自分や家族の発熱時の対応についても相談が寄せられていて、福祉関係で働く女性からは「家族が40度の熱を出したので長期間休んだが、有給休暇を使えと言われた」といった相談が寄せられたほか、アルバイトの40代男性からは「一度微熱を出したら、検査で陰性が確認できるまで出勤しないように言われた」といった相談が寄せられているということです。

このほか「職場でコロナ対策がとられておらず怖い」といった相談も寄せられているということです。