業要請は解除も
“客は自粛を” 高知

高知県は飲食店などへの休業や営業時間の短縮の要請を6日で解除しました。一方、接待を伴う飲食店などへの出入りの自粛が呼びかけられていて、経営者からは複雑な声が聞かれました。

高知市中心部でバーを経営する東村厚司さんは、先月20日から休業していた店を7日から再開することにしました。

高知県は、バーなど接待を伴う飲食店について休業の要請は6日で解除しましたが、7日から今月末までは来店者に店への出入りの自粛を求めています。

これに対し、東村さんは「店は開けていいが客は来るな、という対応だ。補償があれば休業を続けていたが、生活がかかっているため再開せざるをえない」と複雑な思いを話していました。

店では飛まつによる感染拡大を防ぐため、複数の大画面で楽しむカラオケは中止し、営業時間も4時間ほど短くすることにしています。

また、県からの要請を受けて、店の扉にはマスクの着用と消毒の徹底を呼びかける手書きの紙を貼り出し、マスクを着用していない客には、店が提供することにしています。

このほかカウンターの座席を半分にし、距離を空けて座ってもらうことにしています。

東村さんは「客が来てくれれば感染予防を徹底しながら、売りのカラオケにかわって自分が客を盛り上げたい」と話していました。