型コロナ感染拡大
参院本会議で質疑

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国会では3日、参議院本会議で、安倍総理大臣が出席して、与野党の質疑が行われました。

介護施設の感染防止

公明党の熊野正士氏は「衛生用品の再利用なども含め対策を整理して、各介護施設に分かりやすく感染防止策を周知する必要がある」と指摘しました。

これに対し、安倍総理大臣は「施設の職員に、感染防止策に関するさまざまな情報を分かりやすく伝えることは何より重要で、周知方法を工夫していく」と述べました。

喫煙によるリスク

日本維新の会の松沢成文氏は、喫煙による感染リスクについて「多くの医療関係組織が、感染や重症化を予防するために禁煙を勧めている。安倍総理大臣が率先して推奨すべきだ」と求めました。

安倍総理大臣は「WHO=世界保健機関も喫煙を避けるよう呼びかけており、厚生労働省のホームページを通じた情報提供に努めているが、エビデンスの蓄積も踏まえて、必要な注意喚起をしていきたい」と述べました。

学生への支援

共産党の山添拓氏は、学生への支援について「家計が急変している学生に緊急に入学金や学費の減額・免除を行うなど安心して学べるようにするべきだ」とただしました。

これに対し、安倍総理大臣は「感染拡大の影響を受けて家計が急変した場合は、それを加味して、高等教育無償化などの運用で、支援の判定を行う。入学金などの納付が困難な学生には、猶予や減免などを行うよう大学などに要請している」と述べました。

「レムデシビル」も治験開始へ

一方、治療薬の開発をめぐり、安倍総理大臣は、インフルエンザ治療薬「アビガン」に続き、アメリカの企業が、エボラ出血熱の治療薬として開発を進めてきた抗ウイルス薬「レムデシビル」についても、今月から企業での治験が始まる見通しだと説明しました。