海道 感染者の情報
「少なすぎ」批判で知事会見

北海道が今月14日、新たに判明した新型コロナウイルスの感染者について、道内在住の50代の男性としか発表しなかったことに批判が集まったことを受け、鈴木知事は17日、記者会見を開き、感染した男性が日本人で石狩地方に住む自営業者であることなどを明らかにしました。

北海道は今月14日夜、新型コロナウイルスについて道内で2例目の感染が確認されたとして、患者が道内在住の50代の男性であることや症状が重く、集中治療室で治療を受けていることなどを公表しました。

この対応をめぐっては公開する情報が少なすぎるという指摘がありましたが、道は「厚生労働省と協議した結果」だとして感染者の国籍や職業、住む地域を明らかにしませんでした。

しかし、その後も情報公開が不十分だという批判が集まったことなどから鈴木知事は17日、記者会見を開き、感染した男性は石狩地方に住む自営業者で日本人であることを明らかにしました。

男性は現在も人工呼吸器を付けて入院中で、容体は重いということです。

また、現時点で濃厚接触者は43人いて、このうち医師が感染を疑った16人に検査を行った結果、感染は確認されていないことも明らかにしました。

鈴木知事は「皆さんが不安をもたれたことは率直に申し訳ない。情報提供と個人情報保護についてはケースごとに判断して適切に対応していきたい」と述べました。