統領府でGSOMIA
破棄が再浮上」 中央日報

韓国の新聞「中央日報」は、日本との軍事情報包括保護協定=GSOMIAについて、大統領府の中で破棄すべきだという主張が再浮上していると伝えました。記事の内容について大統領府の関係者は、「GSOMIAについて日本側と話し合いを続けている」と説明するにとどまり、具体的な言及は避けました。

これは韓国の保守系の主要紙「中央日報」が、12日の朝刊で韓国政府の消息筋の話として伝えました。

韓国政府は去年8月、GSOMIAの破棄を日本側に通告したあと、11月に一転して維持を決めました。このとき、韓国側はGSOMIAの維持は暫定的なものだと主張し、日本に対して輸出管理を厳しくした措置を撤回するよう求めていくとしていました。

中央日報は、この3か月間、日本側の措置をめぐり大きな進展がないなか、大統領府内ではGSOMIAを破棄すべきという主張が再浮上していると伝えました。

記事の内容について大統領府の関係者は12日、「GSOMIAについて日本側と話し合いを続けている」と説明するにとどまり、具体的な言及は避けました。

また韓国外務省はコメントを発表し「GSOMIAはいつでも終了できるというのが前提だ」と強調し、輸出管理を厳しくした措置を早期に撤回するよう日本側に改めて求めました。

中央日報は、政府の消息筋の話として「ことし4月の総選挙を前に、日本に対する強硬論が再び強まる可能性がないわけではない」と伝えています。