型肺炎の経済影響見極め
予備費の活用も検討 首相

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍総理大臣は参議院予算委員会で、中国人旅行客のキャンセルが相次いでいることなどを踏まえ、国内経済への影響を見極めたうえで、必要に応じて今年度予算の予備費の活用も検討する考えを示しました。

新型のコロナウイルスの感染拡大の影響で、国内各地では、中国人旅行客による宿泊予約のキャンセルが相次ぐなど、経済への影響が懸念されています。

これについて安倍総理大臣は、参議院予算委員会の集中審議で「まずは感染の拡大防止、在留邦人の帰国が最優先だが、観光などへの影響もよく見極めたうえで、事態の進展に応じて必要があれば予備費の使用を検討したい」と述べ、今年度予算の予備費の活用も検討する考えを示しました。

また安倍総理大臣は、国民への情報提供について「的確に対応していただくために、感染症に関する基本的知識や予防策、治療法などを分かりやすく提供していくことが重要だ。省庁の垣根を越え、あらゆる手段を用いて情報の集約・分析を迅速に行い、的確に提供していく」と述べました。

さらに加藤厚生労働大臣も「現在ウェブ上で、いろいろなデマも飛び交っている。ホームページやコールセンターなどを通じて的確に情報を提供し、過度な不安や懸念が生じないようにしていきたい」と述べました。