迭の総務次官の後任
黒田新次官が訓示

かんぽ生命の保険の不適切な販売問題をめぐり、内部情報を漏らしていたとして事実上更迭された総務省の前の事務次官の後任として就任した黒田武一郎次官が職員を前に訓示し、信頼回復に向けて全力で取り組むよう呼びかけました。

先週20日に就任した総務省の黒田事務次官は24日午前、幹部職員らおよそ800人を前に訓示しました。

この中で黒田次官は、かんぽ生命の保険の不適切な販売問題をめぐり、前の事務次官が行政処分の検討状況を日本郵政側に漏らしていたとして事実上更迭されたことについて、「行政に対する信頼を大きく損なうことになり、深くおわび申し上げる」と述べました。

そのうえで「総務省には大きな権限があり、中立公正であることが極めて重要だ。特に人事の認可や行政処分などの対象となる団体とは節度ある関係が求められるので、みずからを厳しく律してほしい」と述べました。

そして「いったん損なわれた信頼を回復するには、信頼を得るまで以上の努力が求められる。全員が一致団結して、この難局を全力で乗り越えよう」と呼びかけました。