院選前に自民の案内で
招待者推薦」橋本五輪相

橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣は自身が再選した夏の参議院選挙を前に、ことし4月に行われた総理大臣主催の「桜を見る会」に後援会関係者などを招待できるとした自民党の案内を受け、事務所を通じ、招待者を推薦していたことを明らかにしました。

総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐり、自民党がことし1月、夏の参議院選挙で改選を迎える党所属の参議院議員に対し、後援会関係者などを招待できるとした案内状を送っていたと一部で報じられました。

これについて先の参議院選挙で再選した橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣は閣議のあとの記者会見で、「報道で指摘された点は知らなかった。事務所に確認したところ、案内や推薦をしたことがあるという報告だった」と述べ、案内を受け、事務所を通じて招待者を推薦していたことを明らかにしました。

そのうえで橋本大臣は「誰を推薦したのかということは確認できていない。私自身は政治家になってからは『桜を見る会』に出席したことがない」と述べました。

自民 世耕氏「慣例的に改選議員に多くの枠」

自民党の世耕参議院幹事長は記者会見で、「参議院自民党の事務局が、推薦してほしいという趣旨で『招待枠』という言葉を使い、議員の事務所にメールを送っていたのは事実だ。引退する議員もたくさんいるため、慣例的に改選を迎える議員に多くの枠を割り当てていたと報告を受けた」と述べました。

そしてみずからの事務所にもメールが届いていたとしたうえで、「対応は事務所に任せているが、メールに応じて4人推薦したと思う。与党の政治家だけに推薦させるのは偏っているという批判を受けるのはしかたのないことで、地方自治体に推薦をお願いするなど、いろいろな方法を考えるべきだ」と述べました。