イ訪問の安倍首相
ムン大統領と握手

ASEAN=東南アジア諸国連合関連の首脳会議などに出席するため、安倍総理大臣は3日夜、タイに到着し、各国首脳らとの夕食会に出席しました。

これに先立って行われた写真撮影の際に、安倍総理大臣は関係が冷え込む韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領と握手をして、あいさつを交わしました。

タイで開幕したASEAN=東南アジア諸国連合関連の首脳会議などに出席するため、安倍総理大臣は日本時間の3日午後8時半前に、政府専用機で現地に到着し、各国の首脳らによる夕食会に出席しました。

これに先立って、午後9時半ごろに行われた写真撮影の際に、安倍総理大臣は関係が冷え込む韓国のムン・ジェイン大統領と握手をして、あいさつを交わしました。

安倍総理大臣は4日、ASEAN加盟10か国と日中韓3か国の首脳によるASEAN+3の首脳会議や、アメリカやロシアとともに地域の安全保障について討議するEAS=東アジアサミットに出席したあと、日本や中国、それにインドなど16か国が参加するRCEP=東アジア地域包括的経済連携の首脳会議に臨むことにしています。

一方、安倍総理大臣は会議に出席する各国首脳と個別に会談を行うことにしていますが、韓国のムン・ジェイン大統領との日韓首脳会談は予定されておらず、両首脳が関係改善に向け、さらにことばを交わす場面があるかどうかが注目されます。

日韓の“接触” 韓国メディアの反応

タイで安倍総理大臣とムン大統領が握手を交わしたことについて、韓国メディアは相次いで伝えました。

このうち主要紙の「中央日報」は電子版で速報し、「現地の放送で両首脳とその夫人が明るく笑ってあいさつする姿が捉えられた」としています。

また、公共放送のKBSは「ムン大統領は、日本が輸出管理を強化してから初めて安倍総理大臣に会った。この日は握手以上の会話はなかったようだが、翌日には会議などで同席する機会が4回ある」と伝えています。

一方、連合ニュースは、「首脳会談の可能性は低いと予想される」と伝え、韓国メディアは両首脳がどのような形で接触するのか注目しています。