ンセン病患者家族の救済
法案 超党派成立目指す方針

ハンセン病患者の家族への差別被害を認めた集団訴訟の判決を受けて、超党派の国会議員が会合を開き、作業チームを設けて、家族への救済策を盛り込んだ法案を今月中旬をめどに取りまとめ、臨時国会で成立を目指す方針を確認しました。

ハンセン病患者の家族への差別被害を認めた集団訴訟の判決を受けて、問題の解決に取り組む超党派の「国会議員懇談会」などのメンバーは、2日夕方、国会内で会合を開き、政府や原告側と、家族への補償制度などをめぐって意見を交わしました。

そして、新たに作業チームを設けて、家族への救済策を盛り込んだ法案の作成作業を急ぎ、今月中旬をめどに取りまとめて、4日、召集される臨時国会で成立を目指す方針を確認しました。

また、元患者が入所している国立の療養所で医師不足が課題となっていることを踏まえ、医師の確保に努めることで一致しました。

家族への補償制度をめぐって、政府は、補償額を判決以上に増額し、対象も拡大する方針で、原告側との間で詰めの調整が続いています。