泉環境相が福島第一原発
など視察「考える点が多い」

小泉環境大臣は就任後初めて原発事故が起きた福島第一原子力発電所や除染廃棄物の中間貯蔵施設を視察しました。

小泉大臣が福島県を訪れるのは先月の就任以降3回目で、2日はまず大熊町と双葉町にまたがる場所に設けられた、除染で出た土などの廃棄物を保管する中間貯蔵施設を訪れました。

そして、福島県内の各地からダンプカーで運ばれてきた土が埋め立てられる様子を見ながら担当者から説明を受けていました。

このあと福島第一原子力発電所に向かい、3号機の原子炉建屋で現在行われている核燃料を取り出す作業などを確認していました。

さらに、原発で出る汚染水を処理したあとの放射性物質のトリチウムなどを含んだ水が大量のタンクに入れられて敷地内に保管されていてる状況も見学しました。

この水を巡っては原田・前環境大臣が「海洋放出しか方法がないというのが私の印象だ」と述べ、福島県の漁業関係者が強く反発しています。

小泉大臣は視察を終えたあと記者団に対して「この問題について最も心配しているのは漁業者の皆さんだ。さまざまな観点で考える点が多いが、解決しないといけない課題だと考えている」と述べました。