スプレイ暫定配備検討
木更津市と千葉県が質問書

千葉県木更津市の木更津駐屯地に自衛隊の輸送機オスプレイの暫定的な配備が検討されていることについて、木更津市や千葉県は配備の具体的な期間などをただす質問書を防衛省に郵送で提出しました。

防衛省は陸上自衛隊の輸送機オスプレイ17機を佐賀空港に配備する計画ですが、地元の関係者との協議がまとまらないことから、環境が整うまでの間、陸上自衛隊の木更津駐屯地に暫定的に配備したいとしていて、木更津市に協力を要請しています。

これについて木更津市はこれまでに防衛省の職員に出席を求めて住民への説明会を15回開きましたが、出席者から「説明が不十分だ」などといった意見が相次いだため30日、25項目にわたる質問書を防衛省に郵送で提出しました。

質問書では配備期間を具体的に示すことや、オスプレイの安全性や騒音対策についてより詳しく説明するよう求めています。

また、ほかの基地と比較してなぜ木更津駐屯地が暫定配備先にふさわしいのかデータで示すことも求めていて、市は防衛省の回答を待って受け入れの可否を再度検討することにしています。

また千葉県も同様に木更津駐屯地が恒久的な配備先になる可能性などを尋ねる14問の質問書を提出しました。

木更津市企画課は「再び市民に説明するために、防衛省からは速やかに回答してもらいたい」と話しています。

防衛省は「質問に対して丁寧に回答するなど引き続き誠心誠意対応し、暫定配備への理解を得ていきたい」というコメントを出しました。