身ロボット」導入の
参考に実証実験

重度の障害がある参議院議員が希望しているロボットの導入を考える際の参考にしてもらおうと、自民党の衆議院議員が実証実験を行いました。

参議院では、れいわ新選組から当選した難病のALS=筋萎縮性側索硬化症患者の舩後議員が、将来的に本人に代わって意思表示できるロボットの導入を希望しています。

こうした中、「分身ロボット」と呼ばれるコミュニケーション用のロボットを議員活動の効率化のため、試験的に活用している自民党の平将明衆議院議員が導入を考える際の参考にしてもらおうと実証実験を行いました。

ロボットは、高さがおよそ25センチで、タブレット端末を使って遠隔で操作し、手を挙げたり、首を振ったりできるほか、スピーカーを通して周囲にいる人と会話も可能です。

平議員は東京 永田町の事務所から、地元の東京 蒲田の事務所に置いたロボットを操作し、秘書と日程の確認など打ち合わせを行いました。

タブレット端末には、ロボットに取り付けられたカメラの映像が映し出され、平議員は秘書の顔を見ながら会議を進め、遠隔操作でロボットの手を挙げて、コミュニケーションを取る場面も見られました。

平議員は「障害がある議員だけでなく、出産前後の女性議員などが使って、採決に参加することなども想定できる。今後も議論を喚起していきたい」と話していました。

平議員の地元秘書の山森寛之さんは「思ったより会話もスムーズにできた。議員本人よりロボットがかわいいので、緊張せずにやれる部分もあったかもしれない」と話していました。