落事故F35の飛行再開
青森 三村知事が容認

ことし4月の墜落事故を受け飛行を停止している航空自衛隊三沢基地のF35戦闘機について地元、青森県の三村知事は29日、防衛省の鈴木政務官に飛行再開を容認する考えを伝えました。

航空自衛隊三沢基地に配備されている最新鋭のF35戦闘機をめぐっては、ことし4月、青森県沖で夜間に訓練中の1機が墜落する事故が起きたことから、防衛省は残り12機の飛行を停止しています。

こうした中、防衛省の鈴木政務官ら幹部が29日午後、青森県庁に三村知事を訪ね、事故について改めて陳謝したうえで再発防止に向けた取り組みや、飛行を再開する場合は当面、夜間は行わないとする方針を説明しました。

そのうえで鈴木政務官は「パイロットの技量や練度の維持も大切だ。県や県民の理解のもとで、飛行の再開をお願いしたい」と述べ、日中での飛行再開に理解を求めました。

これに対し三村知事は「再発防止に向けた対策を講じ、地元への説明など再開に向けた手順を丁寧に行っていることも確認した。段階的に飛行再開を進めるにあたっては、安全対策に万全を期してもらいたい」と述べ飛行再開を容認する考えを伝えました。

このあと鈴木政務官は報道陣に対し「段階的な飛行再開に理解をもらったと認識している。飛行再開に向けての調整に取り組んでいきたい」と述べました。