選禁じられているので
ルールに従うのは当然」首相

安倍総理大臣は参議院予算委員会で、自民党内から党総裁の任期を延長して4期目に入ることもありうるという意見が出ていることについて、党則で4選は禁じられており、ルールに従うのは当然だとしたうえで、今の任期中に結果を出していきたいと強調しました。

この中で、安倍総理大臣は「すでに自民党の規約によって4選は禁じられているので、自民党総裁としてこのルールに従うのは当然のことだと思うし、3選を果たしたばかりなので、この私にとって最後の任期を全力で結果を出していくことに集中していきたい」と述べました。

また、安倍総理大臣は、厚生労働省の統計問題に関連し「行政の信頼回復のためには、公務員一人一人が国家国民のため、全体の奉仕者としての高い倫理観と使命感を持ち、職務の遂行にあたらなければならず、政治家がその責任と権限のもと、強力なリーダーシップを発揮しなければならない。行政府の長として一層身を引き締めて政権運営にあたることにより、国民の信頼を取り戻していきたい」と述べました。

さらに、根本厚生労働大臣は、児童虐待について「児童虐待の対応件数の増加が続いている中で、専門知識や技術を要する困難な事案も増加しているので、児童虐待防止に効果的な取り組みを全国展開することは極めて重要だ。優れた全国的な事例を参考に取り組みを推進すべきものは必要な予算措置を講じ、制度的に対応すべきものは法令改正を行う」と述べました。

自民 下村氏「4選前提ではおごりに」

安倍総理大臣の出身派閥である細田派の事務総長を務める下村元文部科学大臣は記者団に対し、「4選もありうるという声が出ることはありがたいが、安倍総理大臣は、総裁選挙が終わって半年で、先のことはまだまだこれからだと思っているのではないか。しっかりと当面の課題に対処した先に、そういうこともあるかもしれないが、今から4選が前提ということでは、逆におごりだと思われる」と述べました。

公明 北側氏「任期まだ2年半もある」

公明党の北側副代表は記者会見で、「任期はまだ2年半もあるので、安倍総理大臣にはしっかり働いてもらわないといけない。いかに社会保障や経済を維持し、安定させていくのかという課題があるほか、日本が国際社会の平和と安定のために果たしていく役割は非常に大きいので、リーダーシップを発揮して頑張ってもらいたい」と述べました。

共産 志位氏「たわけたこと」

共産党の志位委員長は記者会見で、「何をたわけたことを言っているのか。夏の参議院選挙で市民と野党の共闘を成功させ、安倍政権は退場させる。『安倍政治は、ことしの前半でサヨナラ』ということで戦っている最中だ」と述べました。

希望 松沢氏「権力長期化は必ず腐敗」

希望の党の松沢代表は記者会見で、「自分たちの権力維持のためにルールを変えるのは、民主政治ではなく、全く理解できない。自民党の二階幹事長が何かを仕掛けているのだと思うが、政治不信を買う。絶対的権力が長期化すると必ず腐敗するのは、政治のさがだ」と述べました。