山村「議会5人でできる
と判断」全国最少の定数に

全国唯一の飛び地の村、和歌山県北山村の村議会は定数を6から5に減らす条例案を可決しました。定数5は、沖縄県北大東村とならんで全国で最少だということです。

北山村は紀伊半島の山間部に位置する全国唯一の飛び地の自治体で、人口は先月末の時点で435人と過疎化が進んでいます。

北山村議会は3年前に行われた村長選挙に当時の議員が立候補して以降、定数より1人少ない5人で運営してきました。

12日開かれた村議会で議員から「多くの村民が定数を削減すべきだと考える中、3年近くにわたって特段の支障を来すことなく議会運営を行っている」として、定数を5に削減する条例案が提案されました。

そして、採決の結果、全会一致で可決されました。

全国町村議会議長会のまとめによりますと、定数5は沖縄県北大東村とならんで全国で最も少なくなり、ことし12月の任期満了に伴う選挙から適用されるということです。
北山村議会の久保学議長は「これまで村民と議論を積み重ねる中で、議会として最終的に5人でもできると判断した。今後、人口が増えれば、その時の状況を見て定数を増やすかどうか議論すればいいと思う」と話しています。