性を土俵に上げること
考えてない」中川智子市長に

去年、大相撲の春巡業で土俵の上であいさつすることを断られた兵庫県宝塚市の中川智子市長は、8日、大阪市で日本相撲協会側と面談し「女性を土俵に上げることは考えていない」と言われたことを明らかにしました。

中川市長は、去年4月に宝塚市で行われた大相撲の春巡業で、「伝統に配慮してほしい」として土俵の上であいさつすることを断られ、日本相撲協会側に見直しを検討するよう要望していました。そして、8日夕方、検討の状況を確認したいとして大阪府立体育会館を訪れ、相撲協会の広報部長の芝田山親方らと面談しました。

中川市長によりますと芝田山親方は「土俵は男が真剣勝負をする場であり、女性を上げることは考えていない。女性差別だと言うのは間違いだ」と述べたということです。

相撲協会は、去年7月、この問題について検討する委員会を作っていますが、具体的に議論は進んでないと感じたということで、面談後、中川市長は「伝統の在り方を見直そうと声を上げましたが、相撲協会には太刀打ちできませんでした」と述べました。

そのうえで「東京オリンピック・パラリンピックを控えて、かたくなに女人禁制と言うのは通用しないと思うので、多くの人の意見を聞き入れてほしい」と訴えていました。