命した時の考えは適任
と考えたところだが…」首相

競泳の池江璃花子選手が「白血病」と診断されたと明らかにしたことをめぐり、桜田オリンピック・パラリンピック担当大臣は、衆議院予算委員会で、「がっかりしている」などと述べた発言を陳謝し、撤回しました。

これについて安倍総理大臣は「桜田大臣は、まさに五輪招致においても全力を尽くしてきた1人で、そうした経験も生かしながら、来年のオリンピック・パラリンピックを成功させるために力を尽くしてもらいたい。今回は厳しい批判があることは受け止めないとならないと思うが、任命したときの考えは適任であると考えており、今回のこともしっかりと反省しながら職務を果たしてもらいたい」と述べました。

自民 森山氏「全体的に見ると理解してもらえるのでは」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し、「桜田大臣の発言を最初から最後まで読んでみたが、冒頭、病気のことに触れており、全体的に見ると、理解してもらえるのではないか。国民は1日も早い回復を願っており、ご本人の回復に向かうご努力をぜひお願いしなければいけないと思う」と述べました。

公明 石田氏「がっかりしているのは大臣でなく本人」

公明党の石田政務調査会長は記者会見で「がっかりしているのは桜田大臣ではなく、本人だ。白血病は、早期発見した若い人の治癒率が高くなっていると言うが、亡くなっている人もたくさんいるので、回復を祈るということばがまず出てこなければいけなかったのではないか。オリンピックを成功させたいという桜田大臣の意欲は疑わないが、自身が水を差すようなことをしてはいけない」と指摘しました。

一方で、野党側が、桜田大臣の辞任を求めていることについては「池江選手の問題を、政治に取り込むのは失礼ではないか。静かに治療に専念してもらうことがいちばん大事だ」と述べました。