夏の参議院選挙に合わせた「衆参同日選挙」について、自民党の甘利選挙対策委員長は、参議院選挙が厳しい場合、突破する手だてとして「可能性はゼロではない」と指摘しました。

甘利選挙対策委員長は15日夜、民放のＢＳ番組で「衆参同日選挙」について「参議院選挙が近づいてきて、非常に厳しい状況になった場合、突破する手だてとしてあることはある。可能性はかなり低いと思うがゼロではない」と指摘しました。

このあと甘利氏は記者団に対し「安倍総理大臣からは、切迫感や雰囲気は伝わってこないが、『選択肢としてダブル選挙はある』と言う人は何人かいる。選挙対策委員長としては衆議院選挙があってもいいように対処してもらいたいと党内に言わざるをえない」と述べました。

また、甘利氏は参議院選挙の獲得目標議席について「安倍政権としては、衆参のねじれが起きない数が最低ラインだが、安定的に国会を運営するため重要な委員会の委員長を与党から出したうえで、過半数を確保できる議席を獲得したい」と述べ、自民・公明両党で安定多数の議席の確保を目指す考えを示しました。