谷由人氏 お別れの会
政界関係者が惜しむ

民主党政権で官房長官などを歴任し、先月亡くなった仙谷由人氏のお別れの会が東京都内で営まれ、政界関係者などが別れを惜しみました。

先月、72歳で亡くなった仙谷由人氏は菅内閣で官房長官を務め、政権を中心となって支えたほか、行政刷新担当大臣や官房副長官などを歴任し、幅広い政策に通じた論客として知られました。

30日、東京都内のホテルで営まれたお別れの会には、生前ゆかりのあった政界関係者などが参列し、大島衆議院議長は「仙谷氏からは『人間を大事にする』と感じることが多々あった。引退されてからも語り合って、戦後世代の政治家として何を残していくべきか、お知恵を頂きたいと思っていた」と、お別れのことばを述べました。

菅元総理大臣は「私が総理大臣のとき、いちばん耳の痛いことを言ってくれる人にそばにいてほしいという思いで、官房長官として支えて頂いた。これからも私たちを見守って頂き、『しっかりしなければだめだ』と声をかけてほしい」と述べました。

参列者は祭壇に掲げられた遺影の前で、花を手向け手を合わせて、仙谷氏との別れを惜しんでいました。

前原元外相「仙谷門下生として強い野党つくる」

国民民主党の前原元外務大臣は記者団に、「よい兄貴分だった。立憲民主党や国民民主党、無所属にかかわらず『仙谷門下生』はたくさんおり、もう一度力を合わせて強い野党を作るのがわれわれ『仙谷門下生』としての役割だと思う」と述べました。

立民 枝野代表「多くの方が慕い信頼」

立憲民主党の枝野代表は記者団に対し、「仙谷先生を多くの方が慕って、信頼し、頼っていたということで、想像よりも多くの皆さんに来て頂いた。お別れは残念だが、仙谷先生らしく、たくさんの人に見送られることになった」と述べました。