一帯一路「わった国は
『借金漬け』も」河野外相

ローマを訪れている河野外務大臣は、地中海周辺の国々が参加する国際会議に出席し、インド太平洋地域との幅広い分野での連携強化を呼びかけました。一方、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」について、「携わったいくつかの国は『借金漬け』に陥っている」と指摘しました。

ヨーロッパや中東、北アフリカなど地中海周辺の国の閣僚らが参加する「地中海対話」は、イタリアのローマで毎年開かれていて、4回目のことし、河野外務大臣は日本の外務大臣として初めて出席しました。

英語でスピーチした河野大臣は「地中海地域では日本の企業進出が進み、日本とEU=ヨーロッパ連合のEPA=経済連携協定によっても連携は加速していく」と述べ、インド太平洋地域との幅広い分野での連携強化を呼びかけました。

一方、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」について、「携わったいくつかの国は、いわゆる『借金漬け』に陥っており、その国の成長に役立っているとは思えない」と指摘しました。

さらに、北朝鮮の完全な非核化の実現に向けて、国連の安保理決議に基づく制裁措置を維持するよう訴えました。