ガーシー議員に国会出席求める「招状」検討 応じなければ懲罰も

初当選後、一度も国会に登院していない、NHK党のガーシー参議院議員について、参議院議院運営委員会は、今の国会でも欠席が続いていることから、法律に基づき出席を求める書面を出す検討を始めました。この要請に応じない場合、懲罰の手続きが進められる見通しです。

NHK党のガーシー参議院議員は、UAE=アラブ首長国連邦に滞在しているとして、去年の選挙で初当選したあと、一度も国会に登院しておらず、与野党は、今の国会でも欠席が続けば懲罰を科すことが必要だという認識で一致しています。

1月26日午前開かれた参議院議院運営委員会の理事会で、自民党は、今の国会が召集されて以降、ガーシー参議院議員の欠席が続いており、29日まで欠席が続いた場合は、国会法の規定に基づいて議長名で出席を求める書面の「招状」を出すことを提案しました。

これに対し、野党側は持ち帰って検討する考えを示し、27日の理事会で改めて協議することになりました。

国会法では、「招状」の要請に応じない場合は、懲罰委員会で審査すると規定されています。参議院によりますと、これまで「招状」が出されたのは昭和24年に1度あるだけだということです。