佐賀県知事選 山口祥義氏 3回目の当選「佐賀から新しい時代を」

現職と新人の2人による争いとなった佐賀県知事選挙は、無所属の現職で、自民党と公明党が推薦した山口祥義氏(57)が、共産党の新人の上村泰稔氏を抑え、3回目の当選を果たしました。

佐賀県知事選挙の開票結果です。

▽山口祥義、無所属・現、当選。19万5907票。
▽上村泰稔、共産・新。2万2257票。

自民党と公明党が推薦した現職の山口氏が、共産党の新人の上村氏を抑え、3回目の当選を果たしました。

山口氏は57歳。平成元年に旧自治省に入り、長崎県の総務部長や総務省の過疎対策室長などを経て、平成27年1月の佐賀県知事選挙で初当選しました。

選挙戦で、山口氏は、相次ぐ大雨被害を受けて災害対策を進めたことなど2期8年の実績をアピールしたほか、若者の県外流出に歯止めをかけるため、県立大学の新設を目指すなどと訴えました。

そして、自民党や公明党の支持層を固めたほか、いわゆる無党派層などからも幅広く支持を集めました。

当選した山口氏「佐賀から新しい時代を」

山口氏は「災害、コロナ、物価高騰に全力を傾けてしっかりと対策を立てていく。そして佐賀県が新しい時代を作っていく、新たな扉を開けていくことに全力で向かっていきたい。三たび選ばれたリーダーとしてみなさんの信頼を失わないようまっすぐ、ひたすらに県政を運営していきたい」と述べました。

投票率は33.28% 過去最低を更新

佐賀県選挙管理委員会によりますと、今回の知事選挙の投票率は33.28%でした。

これは過去最低だった前回・4年前の35.26%をさらに2ポイントほど下回り、有権者のほぼ3人に1人しか投票しなかったという結果になりました。