猛暑40度予想 電力需給がこの4日間で最も厳しい水準に

東京電力の管内では、30日も猛烈な暑さが予想され、電力供給の余力を示す「予備率」は夕方の時間帯に、この4日間で最も厳しい水準になると見込まれることから、政府は「電力需給ひっ迫注意報」を継続します。熱中症に厳重に警戒し、冷房などを適切に使用しながら、できるかぎりの節電を求めています。

関東地方では、30日も猛烈な暑さが予想され、冷房などの使用が増えて、電力需要が6月としては東日本大震災以降、最も高くなる見込みです。

政府は、東京電力の管内で電力供給の余力を示す「予備率」が午後4時半から午後5時には3.2%にまで低下し、この4日間で最も厳しい水準になると見込んでいます。

このため、30日も東京電力の管内で「電力需給ひっ迫注意報」を継続します。

電力の供給力を確保するため、東京電力の管内では、老朽化によって運転を停止していた千葉県の火力発電所が30日から再稼働する予定です。

また、東京電力は、群馬県や山梨県などにあるダムの水を高い場所にくみ上げて、水の流れを使って発電する揚水発電所を最大限活用するなどして、ひっ迫を回避したいとしています。

政府は、東京電力管内の家庭や企業に対して、午後3時から午後6時までの時間帯、熱中症に警戒し、冷房などを適切に使用しながら、できるかぎりの節電を求めています。

関東 東海 局地的に40度に達する危険な暑さ 熱中症に厳重警戒

記録的な暑さが続く中、30日も関東や東海で局地的に最高気温が40度に達する危険な暑さが予想され、東北から九州にかけての各地で35度以上の猛暑日になる見込みです。外出はなるべく避け、こまめに水分や塩分を補給するなど熱中症に厳重に警戒してください。

気象庁によりますと、29日は群馬県伊勢崎市で最高気温が40度ちょうどに達するなど、関東を中心に各地で記録的な暑さとなりました。

30日も高気圧などの影響で気温が上がり最高気温は
▽埼玉県熊谷市で39度
▽さいたま市や前橋市、甲府市、名古屋市、岐阜市で38度と
予想され、関東や東海では局地的に40度に達するところもあり、危険な暑さとなる見込みです。

このほか
▽宇都宮市や京都市で37度
▽東京の都心や福島県相馬市、富山市、岡山市、福岡県久留米市で36度などと
予想されています。

熱中症の危険性が極めて高くなるとして気象庁と環境省は関東甲信から九州にかけての各地に「熱中症警戒アラート」を発表しています。熱中症に厳重に警戒し対策をとってください。

▽外出はなるべく避ける
▽こまめに水分を補給する
▽我慢せず冷房を適切に使用する
▽屋外で会話が少ない場面などではマスクを外して休憩することなども重要です。

ことしもすでに高齢者などが熱中症の疑いで死亡するケースが確認されています。

屋内では冷房を適切に使用するよう、離れて住む家族の方や周囲の人が声をかけるようにしてください。