パラ 中学生“観戦”辞退
相次ぎ 出席は3割弱 千葉

東京パラリンピックの会場で児童・生徒などが競技を見る「学校連携観戦」について、競技が始まった25日、会場のある千葉市では中学校からの参加者の辞退が直前になって相次ぎ、出席したのは割り当てられた観戦チケットの3割程度にとどまりました。

東京パラリンピックの子どもたちの観戦について初日の25日は、千葉市の幕張メッセでの競技観戦に、当初市内の12の中学校の1年生1700人余りに「学校連携観戦チケット」が割り当てられていました。

しかし、感染状況が悪化する中、市が保護者に意向調査を行い、希望者は今月23日の時点でおよそ6割にまで減少し、さらに直前になって辞退する生徒が相次いで、25日に実際に参加した生徒は全体の3割に満たない468人だったということです。

生徒たちが会場までの往復に利用する貸し切りバスは、当初の計画のまま45台を利用し、生徒は広いスペースを確保しながら乗車したということです。

また、発熱や熱中症などの体調の不良を訴える生徒はいなかったということです。

千葉市は「感染対策を十分に行って、引き続き子どもたちの観戦を安心安全に行っていきたい」とコメントしています。

千葉県 熊谷知事「保護者に納得してもらった上で実施すべき」

千葉市の中学校で学校連携観戦の直前の辞退が相次いだことを受けて千葉県の熊谷知事は「現在の感染状況の中でそれぞれの保護者が選択をされたのだと思う。とにかく感染対策を万全にして保護者に納得してもらった上で実施すべきなので今後そうした形で市町村に実施してほしい。子どもたちがプレーを間近で見ることは共生社会や障害者スポーツ、障害者福祉に理解を広げていく重要な教育機会だと思っている」と述べました。