自民 松本氏 深夜まで
飲食店出入りで役職を辞任

自民党の松本国会対策委員長代理は、緊急事態宣言の中で先週、東京都内の飲食店に深夜まで出入りしていたことが明らかになったのを受けて「党に迷惑をかけた責任をとりたい」として29日、国会対策委員長代理の役職を辞任しました。

自民党の松本国会対策委員長代理は、先に「デイリー新潮」で緊急事態宣言が出されていた今月18日の夜、東京都内のイタリア料理店と銀座のクラブに深夜まで出入りしていたと報じられ、記者団に事実関係を認めたうえで陳謝していました。

松本氏は29日午後、自民党本部で二階幹事長と会談し「一連の行動で党に迷惑をかけた責任をとりたい」として、国会対策委員長代理の役職を辞任する意向を伝え受理されました。

このあと松本氏は記者団に対し「党運営や国会運営に大きな影響が及ぶ中、自分が指導的な立場にいてよいのかと熟慮し辞意を申し出た。いちから出直して地に足のついた政治家として活動できるよう精進を重ねたい」と述べ改めて陳謝しました。

松本氏は衆議院神奈川1区選出の当選7回で、70歳。

横浜市議会議員などを経て平成8年の衆議院選挙で初当選し、平成28年に国家公安委員長として入閣したあと、翌年から自民党の国会対策委員長代理を務めていました。

自民 森山氏「政治家としてのけじめ」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「今回の件が非常に遺憾なことだったとは私も思っている。3年間、一緒にやってきて非常につらい思いだが、政治家としてのけじめということなのでやむをえない」と述べました。