自民 石破派 後任の会長
決まらず 存続危ぶむ声も

自民党の石破派は、先週、会長を辞任した石破元幹事長の後任が決まらない状態が続いていて、派閥内からは当面は、会長を置かずに緩やかなグループにする案が出ているほか、派閥そのものの存続を危ぶむ声もあがっています。

自民党の石破元幹事長は、先月の総裁選挙で敗れた責任を取りたいとして、先週、みずからが率いてきた石破派の会長を辞任しました。

後任の会長や今後の運営は、派閥の事務総長を務める鴨下・元環境大臣を中心に協議していますが、石破氏の辞任から1週間がたっても後任が決まらない状態が続いていて、毎週木曜に開かれる派閥の会合も、29日は開かれませんでした。

石破氏は、派閥の存続に意欲を示していて、これに賛同する中堅・若手の所属議員からは、定例の会合を継続するよう求める意見が出ています。

一方で、派閥内からは、「石破氏を総裁にするために結成された派閥であり、石破氏以外が会長になるのは難しい」として当面は、後任の会長を置かずに緩やかなグループとして存続させる案が出ています。

また、党内のほかの派閥からは、石破派の議員を取り込もうと個別に接触を図る動きも出ていて、派閥そのものの存続を危ぶむ声もあがっています。