9月の自殺者 1805人
女性が大幅に増加 警察庁

先月、自殺した人は全国で合わせて1805人で、去年の同じ時期より143人増えたことが分かりました。ことし7月以降、3か月連続で去年の同じ時期よりも増えていて、国は新型コロナウイルスの感染拡大などの影響について分析を進めています。

警察庁によりますと、先月自殺した人は速報値で全国で1805人となっています。

これは去年の同じ時期に比べて143人、率にして、8.6%増加しました。

男女別では、男性が去年よりも0.4%増えて1166人、女性が27.5%増えて639人となっていて、特に女性の自殺者が大幅に増えています。

都道府県別では、
▽東京都が194人と最も多く、
次いで
▽埼玉県が110人、
▽愛知県が109人、
▽神奈川県が95人などとなっています。

自殺した人が去年に比べて増えたのは3か月連続で、国は新型コロナウイルスの感染拡大の影響がないか、分析を進めています。

厚労省「ひとりで悩みを抱え込まずに相談を」

厚生労働省は、自殺する人が増えたことについて「詳しい原因は分からないが、重く受け止めている」としたうえで、「新型コロナウイルスの影響で生活に不安を感じている人が多いと思うので、ひとりで悩みを抱え込まずに身近な人や支援機関、自治体の窓口に相談してほしい。また、周りにいつもと様子が違う人がいたら声をかけてほしい」と呼びかけています。

厚生労働省は、相談窓口を検索できるサイトも設けています。

URLは「http://shienjoho.go.jp/」で、電話のほか、メールやSNS、ファックスなどでも相談を受け付けているということです。