防衛相 PFAS漏出 “立ち入り調査 米に働きかけ”

アメリカ軍横田基地で、有害性が指摘されている化学物質「PFAS」が含まれる泡消火剤が漏れ出ていた問題で、浜田防衛大臣は、関係自治体から立ち入り調査の要請があった場合は、アメリカ側に働きかけたいという考えを示しました。

アメリカ軍横田基地では、10年以上前に、有害性が指摘されている「PFAS」が含まれる泡消火剤が格納庫内などに漏れ出ていたことが明らかになっています。

これについて浜田防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「今後、関係自治体から立ち入りに関する具体的な要請がなされた場合は関係省庁と連携し、アメリカ側に働きかけたい」と述べました。

一方、去年9月に泡消火剤が放出される事故が起きて、そのあと立ち入り調査が行われたアメリカ海軍厚木基地については「PFASなどを含んだ調整池の水に活性炭フィルターを使用するなどして低減させる取り組みを行ったと承知しており、周辺の川などへ放流する水は暫定基準値を下回っている」と述べたうえで、アメリカ側に対し、改めて再発防止の徹底を求めていく考えを示しました。