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楽天 ドラフト1位 荘司康誠投手 プロ野球に挑む

「ことしにかける」 新潟県ゆかりの人にインタビュー
  • 2023年01月16日

プロ野球 楽天のドラフト1位 新潟市出身の荘司康誠投手。ルーキーとしてプロ野球に挑む意気込みを聞きました。即戦力と期待される荘司投手は高校時代は無名の投手で、大学時代はけがにも苦しみました。こうした時期を成長への力に変えることができたのはなぜか、母校の新潟明訓高校の練習場でのインタビューです。                                                
                           新潟放送局スポーツ担当  猪飼蒼梧

放送した動画こちら

  

ドラフト1位 実感は?

荘司投手
周りの方々の反応を受けて実感することが多くて、本当に応援していただけているんだなと感じています。一番高い評価を受けたからにはしっかりやらないとという思いが強いです。やっぱりその責任というのはほかの選手よりは重いと思うので、それは受け止めて、背負うものも多いかもしれないですけど負けずに、それもひっくるめて自分にしかできない経験だと思ってやっていきたいなと思っています。

ドラフト1位を目指してはいたものの、まさか事前に公言もしていただけるとは思っていなかったですし、ここまで評価していただけるとは正直思ってなかったので素直にうれしいです。 

楽天というチームの印象は?

荘司投手
やっぱり一番は東北のチームという印象。本拠地の仙台市だけでなく東北の地域の方々との絆が強いというか、東北全体で応援していただけるチームだなと感じています。
11月のファン感謝デーで、ファンの方々がたくさん来られている球場を訪れて、本当に皆さんに温かく見守ってもらえているような、家族のような雰囲気を感じました。 

また、田中将大投手をはじめ、ベテランになってもすばらしいキャリアを積まれてるピッチャーの方々が多いチーム。すごくいいチームに呼んでいただけたと思っています。 
それでも、僕たちのような若い世代がみなさんを追い越すとい気持ちでがんばっていきたいです。先輩方も若手には負けないという気持ちは強いと思うので、そのような相乗効果があるとチームとしても活力が生まれる。食らいついていきたいなと思っています。

大学時代 成長のきっかけとなった出来事は?

荘司投手
1年生の冬の右肩のけがは自分にとって大きな出来事でした。けがをしたことによって自分の足りないものや、技術以外の部分でも大事なことに気付くことができた。それが完治したあとも自分の糧となって、ここまで成長することができたと思っています。

けがでどのようなことが変わった?

荘司投手
一番はトレーニングを見直したことです。
また勉強してしっかり自分の中で考えをもって取り組むようになったので、そこがすごく変わったところだと思います。今までは速い球を投げたいのでパワーをつけたい、単純に筋トレをして筋肉つけたいと思ってやっていたんですけど、そういうことよりも、自分で体を思いどおりに動かす能力を身につけることを目指して細かい動きを地道にやったほうがいいということに気づきました。トレーニングっぽくないトレーニング、それが自分の中では最も大切だと思うようになりました。

150キロを超える速球 どのように身につけた?

荘司投手
高校時代までは140キロも出ていなかった。けがをきっかけにフォームを見直して、効率のいい体の使い方を研究してロスなく投げれるようトレーニングを積んだことが球速アップにつながりました。

苦しい時期に自身を支えたものは?

荘司投手
自分を信じること。根拠のない自信を持っていたことです。

高校生時代までの僕は大したことないピッチャーでしたし、チームや、誰かほかの人の目から見見ても全く力のない選手でした。
それでも自分ならやれるというか。なぜか変に自分に自信を持ってやってこれていた。盲目的に自分の良くなる姿だけを見てがんばってきました。周りの目を気にせずに自分の道を貫くという性格が支えというか、原動力になっていました。 
自分がなにもないところからはい上がっていくストーリーみたいなものを自分で作ったりするとすごくやる気がでる。周りの目を気にせずに、『うさぎとカメ』のカメのように自分のペースで道を進んできました。

母校の新潟明訓高校への思いは?

一番は野球の楽しさを知った3年間でした。楽しさを知ったからこそもっとうまくなりたいっていう気持ちも純粋に生まれてきましたしそれが今の自分の根幹になっている現点でもあり、新潟明訓高校は野球人生において一番大事な部分を知ることができた場所だったと思います。

新潟明訓高校野球部は自主性をすごく大事にするチームでした。 
大学に入ってから、それが当たり前なので、そのような意味での土台が作られた高校3年間だったと思います。 

プロ1年目の目標は 

一軍に定着することです。

1年目はまずはプロの世界になるべく早く慣れることを心がけたいです。その上で1軍に定着することができたら、100イニングを投げることが一番の目標です。 
それを達成できたら上出来だと思うので、プロの世界に慣れながらいろいろと学ぶことを大事にしていきたいと思います。

将来的にはバッターを圧倒するようなピッチャーになりたいです。 
「投げる試合は絶対勝てる」といった安心感をチームメートに持ってもらえるピッチャーが一番価値のあるピッチャーだと思うのでそのようなピッチャーになりたいと思っています。 

  • 猪飼 蒼梧

    新潟放送局 記者

    猪飼 蒼梧

    令和元年入局。
    新潟局が初任地で4年目。
    新潟市政、スポーツなどを担当。

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