藤井彩子の酒紀行 岡崎 老舗酒蔵の挑戦
- 2024年04月04日
お酒大好き♪藤井彩子です❣
酒紀行第5弾は、愛知県岡崎市の丸石醸造!
2月3日。
この蔵が20年以上も前から行う、一年で最も大きなイベント=蔵開きの日。朝8時台でこの行列
この日しか買えない限定酒を
この蔵のお酒を愛す仲間と、即味わえる!
そんなファンイベントなんです。
私も、混ぜていただきました
かんぱーい!
1690年創業のこの蔵。
徳川家康が生まれた岡崎城の東、住宅街の一角にあります。
代表銘柄も、
地元で愛される「家康公」にちなんだ名前です。
飲みごたえありどっしりとしたお味。
18代目蔵元の深田英揮さん
ほとんどが岡崎を中心とした三河地方で消費されてたので
甘みがあってどっしりとして、地元の料理=八丁みそなどに合うお酒を造ってました
300年以上地元で愛されてきたこの蔵ですが、今から15年ほど前転機が。
顧客の高齢化から危機感を募らせた深田さんは、全国的な知名度と若者の人気獲得をめざし、東京や大阪の酒販店に売り込もうとしたのです。
しかし、その結果は散々。
「甘すぎる」「飲み飽きる」といった味に関するものから
「武士…女性が買うと思います?」
「家康?大阪にケンカ売っとんのか」という名前に関するものまで。
そこで、これまでのノウハウを捨て、背水の陣で作り上げた銘柄がこれ!
クリアでフレッシュ!飲み飽きない!!
これまでと全く違う味の秘密はどこなのか?!
ポイント① カラカラ・さらさらに乾かした麹
発酵を終えた麹(こうじ)に風を当てて、カラカラになるまで乾かします。
その質感は、一般的な麹と全く違う!
まるで、炊く前のお米のような・・・
麹由来の水分が入ると雑味につながるのだそう。
水分を仕込み水だけに限りなく近づけることでクリアな味を実現。
ポイント② 徹底した温度管理
新ブランドのために、タンクをすべて
冷蔵機能のついた「サーマルタンク」に!
仕込みから出荷まで厳しく温度管理することで
味の劣化を防ぎ、フレッシュな味を実現しました。
こうして出来上がった新ブランドは東京や大阪、そして海外の日本酒ファンにまで
知られるようになっていきましたが・・・
ここにきて、残念な問題が!
地元・岡崎で、意外と知られていない・・・
そこで、いま深田さんが取り組んでいるのは
地元の人にこのブランドを知ってもらうこと。
地元の酒屋さんと密にコミュニケーションを取ったり
地元レストランでイベントを開いたり
フリーペーパーに掲載をお願いしたりと
知ってもらうための地道な活動を続けています。
さあ、このお酒に合う料理とは?!
深田さんが勧めてくれたのは、
なんと!こちらの和菓子!
あんこをパイ生地で包んだ、地元で愛される銘菓です。
ほんとに合うのか?!
おいしい!
お酒のキレが際立つ!
あんこの甘い香りとバターの脂をすっきりさせてくれる!
これは、新しい!!
全国、そして海外で知られるようになっても
地元を大切にする深田さんたちの挑戦、ステキだな、と感じました。
これからも岡崎の町とともに発展していってほしいなと思います。