藤井彩子アナの酒紀行 世界にひとつだけの酒 愛知県奥三河
- 2023年06月12日
お酒大好き♪藤井彩子です❣
6月9日(金)の「まるっと!」酒紀行第二弾をご覧いただきありがとうございました!
第一弾、三重県名張市の酒蔵に続き、今回は、愛知県の関谷醸造のオーダーメイド酒をご紹介しました。
この工房のオーダーメードのすごいのは、吟醸、純米といったお酒の種類から 使う酒米の品種、精米の歩合、ボトルのデザインに至るまで、 すべて自分で決めることができるんです。
組み合わせはまさに無限大!
「自分が育てた米」や「愛着のある地域の湧き水」などこだわりのある材料を持ち込んで作ることもできます。
さらに 作って「もらう」だけでなく、酒造りを実際に体験できちゃうんです。
さて! じつは、放送ではご紹介していないとっておきの情報があるんです。
(放送時間の関係で、泣く泣く落としました…)
番組でご紹介した、あの「飲み会」↓
テーブルには、二種類のボトルがあったのにお気づきになった方 いらっしゃったでしょうか?
クリアのボトルには「生」の文字 緑のボトルには「直」の文字。
これ、どちらも同じ発酵樽から搾られたものなんですが、ある違いがあります。
どちらも、発酵が終わった後、火入れをせずにそのまま搾った「生原酒」ですが、注目は「直」の文字の入った緑のボトル。
これ、「直取り」と呼ばれるもの。
通常、日本酒を搾る時には、 搾ったものをいったんすべて大きな樽に溜めてからボトルに詰めます。
というのも、搾り始めと、搾り終わりでは、味がかなり変わるからなんです。
搾る時は、お酒のもと=もろみを布の袋に入れて、そこに圧力をかけます。
最初は、ごく小さなお米の粉とか(澱=おり)炭酸ガスなども含まれていて荒々しい味。
「あらばしり」と呼ばれます。
搾っていくとだんだん布の目が詰まってくるため、澱が取り除かれ、しだいに澄んだ液体になっていきます。 最もバランスがいいのが、中間ぐらい、これを「中取り」と呼んでいます。
後半は、ぐっと圧力をかけて搾りきるため、米のエキスが多く出て、濃醇な味に。
「責め」と呼ばれます。
そのため通常は、一旦樽に溜めて、これらを混ぜ、平均化してからボトルに詰めるんです。
ですが! この蔵のオーダーメイドでは、この過程の好きなタイミングで 搾り機から直接ボトルに詰めるサービスを行っています。
これが、「直取り」と呼ばれるもの。
一回の仕込みで、それぞれの過程の味の違いを楽しむことができる、かなりツウでマニアックな楽しみ方です。
ただ、一本一本手作業で瓶詰めせねばならず、手間がかかるため、あまり行われません。
ここでは 、それがお願いできちゃう上に!
なんと!絞りを見学することもできるんです!
当然・・・
飲ませてもらいますよね~
もちろん、私も‥
ごちそうさまでした。
このオーダーメイド、日本酒とこの会社のファンになってもらいたいという思いから 行われている取り組みなんですが、たしかに!
こんな経験出来たら、ファンになっちゃいますよね~
実際、一度作った方のリピート率、杜氏の宮瀬さんによると6~7割にものぼるそう。
中には毎年作っている猛者もいるんだとか。
是非、私も作ってみたい!