“ガウディっぽい”を愛知で発見!? 鎌田菜月さんのラブ旅
- 2024年02月13日
100年ほど前に、スペインのバルセロナで活躍した建築家、アントニ・ガウディ。
未完の聖堂といわれた「サグラダ・ファミリア」がよく知られています。
なぜガウディの建築は、人々をひきつけるのか?
SKE48イチの歴史好き 鎌田菜月さんが、ガウディ研究50年以上の鳥居徳敏さんに案内してもらい、愛知の“ガウディっぽい”建築をめぐりました。
名古屋にあるカサ・ミラに似た作品や日進市の“ガウディっぽい”神社も登場!
愛知のガウディっぽい建築
今回のテーマは・・・
I LOVE ガウディっぽい建築。
「っぽい」だけ赤字なんですけど、「っぽい」って何ですか?
案内をしてくれたのは、ガウディ研究50年以上 鳥居徳敏さん。
実は、東海地方にガウディっぽい建築があるんです。
だからそうした建築を見ると、ガウディを知らなくてもガウディの豊かさというか魅力が見えてくると思うんですよね。
鎌田さんと鳥居さんが最初に向かったのは・・・
名古屋で、ガウディの作品で最も有名な、カサ・ミラに似た作品があるんです。ぜひそれを見てもらいたいと思います。
まさか、名古屋で見られるなんて。
はい、この目の前に見ているのがその作品です。
ちょっと変わった見た目をしていますね。
ポコポコっと出てる面があったり。
ホテルの中に入ってみると・・・
私の知ってるホテルのフロントじゃないですね。
だいぶ、こう曲線的といいますか。
屋上から見せてもらうことに・・・
ここをのぞくとね。
結構、ガウディのカサ・ミラっぽいところがあるんです。
これは圧巻ですね。
続いて。ここにもガウディっぽいものが!!
階段を見おろしてみてください。
らせん階段。
わ、吸い込まれそうな。
とても見事ならせん階段ですね。
実はもうひとつ階段が。
すごい。
さっきのと色違いですか。
そうなんです。色が違うんです。
それから回転の向きも違うんです。
【ガウディ ポイント】
らせん階段が好きだった
ガウディがなぜこれほどらせん階段が好きだったかというと、まず、無限という感じ、イメージがありますよね。
可能であれば、常にらせん。
いけそうと思ったら、らせん階段つけちゃうんですか。
階段のみならず、建築の造形においても、らせんは次から次へとつながっているんですよね。
“らせん”を取り入れた建築
続いて向かったのは・・・
見てください、こちら。
大きい!
これは見晴らしがいいですね、気持ちいい。
最初、超高層は四角い建物が基本的だったんですけども、やっぱりそれだけだとおもしろみがない。大体、人も飽きてきますから。で、少し丸みを入れようかと。
でもそれでも飽きてくると、外側のやつをひねってくる。そうするとひねりということで、らせんが出てくるんですよね。
そのらせんがまたガウディの好きなものですから、ガウディと関係してくる話なんですよね。都市を豊かにするためには、建築を芸術として扱ったほうが人々にとってよいと思いますよね。
ガウディっぽい きれいな“曲面”の神社
続いてやってきたのは神社。
ちょっと今までとはずいぶん雰囲気が違いますね。
違いますね。
私の知らないタイプの神社です。
設計者はガウディを意識している?
こちら、ガウディっぽいとのことなんですが、どう思われますか?
最初お聞きした時は意識していなかったので、ちょっと混乱しました。
ガウディのどこかな、と思って。
やっぱりガウディで思い浮かべるのは、サグラダ・ファミリアとかカサ・ミラだと思うんですが、待てよ・・・って。じっくり作品集を見ていたら、バルセロナの工房かな、ってふうに思ったんですね。
職人たちがそこで、研究したり作ったりした工房だったと思いますけど、その屋根がまさにこの曲面というか、あ、これだなと。思いました。
その通りで、直線から曲面ができるという、そこにガウディっぽい特徴が見えてるんですよね。
【ガウディ ポイント】
直線から曲面を作り出す
なるほど。
それが実は、あの奥のところね。ちょっと来てくださいよ。こちらに行くとそれが見えるんですよ。
下から見上げると、ちょうどこの木の間が見えなくなるんです。
曲面に見えてくる。
すごい。
片目で見ると、よくわかる。
見事な曲面だ。
そうですね、きれいですね。
きれいな曲面。
旅を終えて
ガウディ建築の魅力
現代にもつながる独創的な発想
鎌田菜月