防災教室in愛知県一宮市 澤田アナと一緒に考えよう!!
- 2023年11月13日
みなさん、こんにちは。アナウンサーの澤田拓海です。
普段は「おはよう東海」や防災、減災のリポートなどを担当しています。
今回は、「アナウンサーの防災教室in一宮」と題して、11月11日(土)愛知県一宮市の赤見小学校に伺い防災教室を行いました。教室は、地域の防災訓練にあわせて行われ、みなさんと一緒に避難行動の大切さを考えました。テーマは「水害」。当日は訓練を終えた50人近くが集まりました。
まず、この夏の豊川市の豪雨災害など、災害現場の取材体験を話しました。
そして「災害を“ジブンゴト”ととらえましょう」と語り、クイズを出しました。
Q 2018年の西日本豪雨で、行政は860万人に避難を呼びかけました。
自治体が指定する避難所などに避難した人は・・・%?
答えを聞いてみると・・・「45%」「40%」「10%」「1%」。実に様々。さぁ、正解は・・・
たった「0.5%」でした。
では、なぜ避難しないのか?
それは「まさか自分は」「自分は大丈夫」という思い込みがあるのです。
するとみなさん、あんぐりとした表情に…。
そこで、もっと「ジブンゴト」と感じてもらおうと考えました。
お住まいの赤見小学校近辺に、どれだけ浸水リスクがあるのか。
身の回りにも危険が潜んでいることを体感してもらうことにしました。
小学校のすぐ近くです。普段は👇このように穏やかです。
それが、ひとたび大雨になると、1m近くの高さまで水に浸かります。
イメージ画像にすると、こうなります👇
さらに、みなさんになじみのある一宮駅前。浸水は1m80センチの高さに。
身長1m68㎝の私の上司が手を上げていますが、手しか見えません。
ここまで来ると、みなさんの表情はガラリと変わって真剣モードに!
では、どうやったら避難行動に結びつくのか?
私澤田は、『「ことば」が命を救う』と力説!!
実際の災害時には、家族や知人の強い勧めで避難した人が多くの割合でいるのです。そこで、みなさんに、「大切な人に避難を呼びかけてみよう」と、災害時を想定した避難の呼びかけを考えてもらうことにしました。シンキングタイムは15分。グループごとの議論は熱を増してきます。
そして、発表。
あるグループは「逃げなかったら死ぬぞ」と、パワーワードを。
真夏に水分を取らない高齢の方に「水飲まないと死ぬよ」と語った経験をもとにした、と話していました。別のグループは「孫に電話して、おばあちゃんに避難するよう言ってと頼む」と。「私が言っても、母は「息子の言うことなんか」と思うけど、孫の言うことなら聞いてくれる」ということでした。納得ですね、誰が言えば伝わるのかを考えていたんですね。
あっという間に時間が経ち、防災教室は終了。
私も発見のあった1時間でした。
災害を“ジブンゴト”と捉え、避難行動につながる「ことば」とは何か。一宮のみなさんと一緒に考えた防災教室でした。