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都城の県内唯一“防災”道の駅 進む備え

  • 2024年04月01日

広域防災の拠点として県内で唯一「防災道の駅」に指定されている都城NIQLL。
能登半島地震を受けて備えが進んでいるといいます。
「てげビビ!」で、堀井優太アナウンサーがリポートしました。

地域の野菜やお肉など、道の駅らしいわくわくする品揃え。
運転手にとっての憩いの場ですが・・・
ここが、災害が起こった時、
防災の拠点へと様変わりするんです!!

災害のときは後方支援!
“防災”道の駅

去年11月に本格オープンしたばかりの道の駅。
ぴかぴか!まだまだ新築の匂いが残ります。
週末は駐車場が埋まるほどの人が訪れるほど大盛況だといいますが、
このリニューアル、
お客さんを集めるためだけではありません。
道の駅の、防災拠点としての機能を高めるためでもあるんです。

防災道の駅に選ばれた理由の一つは“立地の良さ”

ここ都城NIQLL、
実は県内で唯一 防災道の駅に指定されています。
どんな役割か。
もし南海トラフ地震で沿岸部が壊滅的な状況になったら、
この道の駅に各地から支援部隊などがやってきて、被災地へ物資を送り出します。
防災ステーションになるわけです。

リニューアルの防災面でのキモは何かというと、駐車場!

写真の右側にも駐車場、そして
左手の建物の奥にも駐車場があります。
とにかく広い駐車場!
リニューアルしてから以前の4倍、
223台の車が止められるように拡張しました。
この写真に写っていない部分にも駐車スペースがあります。

その広いスペースをどう活用するか。

駐車場を上から見た見取り図

発災翌日以降、この広い駐車場(青のゾーン)に、
TEC=国土交通省の緊急災害対策派遣隊の物資を積んだ車・給水車などが待機します。
そこを拠点として、支援を必要とされている場所に向かうわけです。

防災拠点としては、情報をキャッチすることも大切。

普段は休憩施設のこの施設。
災害時は、支援部隊の打合せも行われます。
注目してほしいのが私の視線の先に並んでいるモニター。

普段はこうした観光情報を表示しているモニターが、
災害時はチェンジ。

宮崎河川国道事務所HPより

付近の通行止めの情報など、
防災に関する情報が多く表示されるようになるんです。

他に備蓄品も
従業員・一時避難者200人が3日間過ごせるほどの食糧・水・オムツも

能登半島地震を受け進む
行動面の備え

こういった充実の設備をどう活用するか。
3月6日、現場の従業員など30人ほどが参加し、
国・都城市・道の駅合同の訓練が行われました。

訓練のメインは…
屋外マンホールトイレの設置

4人1組で行い、初めてということで30分ほどかかりました。
この一連の様子は携帯で撮影。
後日テロップをのせ、訓練に参加していない従業員も分かるように
マニュアル化するということです。

この訓練を提案したうちの一人が、宮崎河川国道事務所の矢野健さん。

宮崎河川国道事務所
矢野健さん

トイレの組み立て訓練自体はいつかはやろうと企画していたのですが、
私が能登半島地震に際して被災地応援に行ったとき、
トイレの重要性をひしひしと感じ、今回組み込みました。

実際に訓練に取り組んだ従業員の方も、この地震を受けての訓練、より気持ちが入ったようでした。

坂口秀一さん

組み立ては、簡単なところも難しいところもありました。
より気を引き締めてこれからも訓練に取り組んでいきたいです。

原山幸一さん

地震が起きたときの一時避難所としての役割はもちろんのこと、
沿岸部の人を手助けする道の駅として機能していきたいと思います。

宮崎に安心を

こうした場所があることは、
近くに住む人や、よく運転する人にとってはもちろん、
宮崎市などの沿岸部に住む、私のような人にとっても安心感をもたらすものだと思いました。
能登半島地震を受けて、ハード面だけでなくソフト面=行動面での備えも進めている道の駅。
これからも、都城のみならず、県全体を支え続けることに期待です。

  • 堀井優太

    宮崎局アナウンサー

    堀井優太

    備蓄を兼ねて家に置いていたカップラーメンの賞味期限が切れていたことに気付きショック。皆さん定期的にチェックしましょう・・・!

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